底引き網解禁(9月1日)
1日に日本海の底引き網漁の解禁となり、同日夜には小ダイ、カレイ、ニギス等が水揚げされ、2日には市場に出回る。
アブラメ釣り(10月〜11月)
能登ではアブラメ釣りがシーズンとなり、海辺では浜料理を楽しむグループなどもいて、各地で賑わう。
アブラメは、カジカ目の魚で浅瀬に住み、関西ではアイナメ、佐渡ではアブラコなどと呼ばれ、食い付きが良く簡単に釣れるため釣りの嫌いな人でもやっている。
漆の里輪島 高洲山歩こう大会(10月第一日曜日)
奥能登でいちばん高い山、高洲山(567m)の登山道を歩き、体力づくりと気分のリフレッシュを目的に開かれるイベント。
鵠巣小学校グランドに集合し、午前10時頃に出発、それぞれ自分のペースで山頂を目指す。山頂では豚汁などが用意されていて、参加者に振る舞われる。参加者は深まる秋を感じながら、七ツ島や海を眺めている。
《輪島市総合体育館 TEL 22-5071》
そばの花咲き競う(10月上旬)
三井や西保の山間部で白いソバの花が満開になる。8月に種をまいたソバは10月下旬には収穫されて、11月に入ると新ソバが味わえる。
また、太く短く切ったソバを小豆汁で煮て食べる“ドジョウソバ”を楽しむ家もある。
岩のり採り
早いときは中旬頃(11月)から採れる。こちらで言う岩のりは一般に普及している浅草のりとは違い、歯ごたえが強く、また香も強い。生のものはホイール焼きや、貝焼きにしたりし、乾燥させたものはお吸い物に入れたり、火にあぶったり、また、お正月のお雑煮の中に入れたりする。
しかし採れる量が少ないため10枚で6千円〜1万円と高価。
ズワイガニ漁解禁(11月6日)
1月1日、日本海のズワイガニ漁が解禁となる。ただし、石川、富山、秋田などの一部の県(海域)では資源保護のため、6日が解禁となる。
値段は、漁獲高・品物によってかなりの差があるが、1パイ当たりコウバコガニで1,000円前後、ズワイガニで 1,000円前後、ズワイガニで15,000〜20,000円が普通である。
間垣補修開始(11月上旬)
奥能登の冬の季節風は物凄く強い。その季節風から家を守るため、「5m位の高さのニガ竹を使った間垣」の補修が奥能登外浦の各地で始まる。
《西保間垣の会会長 弥郡 信雄 TEL 36-2205》
曽々木薬草湯(12月〜)
曽々木地区の旅館・民宿では、地元で古くから伝わる薬草「わたふじ」を入れた風呂のサービスをしている。
わたふじの学名は、モクレン科のマツブサといい、フジの樹に似たつる状の木である。
乾燥させて風呂に入れると湯冷めしないといわれ農家等で古くから愛用されている。
当初は冬場だけのサービスだったが、評判がよいことから、現在ではほとんど宿で一年中わたふじ風呂を実施している。*
丸柚餅子作り最盛期(12月)
200年近い伝統を誇る輪島市の銘菓である丸柚餅子作りが11月末より始まり、12月に入ると最盛期を迎える。
丸柚餅子は、輪島塗の行商人たちが保存食として持ち歩いたのが始まりといわれ、茶人に喜ばれる高級菓子として東京・大阪など県外でも人気が高い。
地元産が少ないため徳島県産の木頭ユズを使用、昔ながらの手作りの竹べらで中身をくり抜き、秘伝の調味料で味付けした餅を詰め、自然乾燥させて蒸すという工程を十回ほど繰り返して作るもので、甘酸っぱいユズの香りが店頭いっぱいに漂う。
《中浦屋 TEL 22-0131 他 市内和菓子屋》
水ようかん(12月〜1月)
冬に人気がある輪島の水ようかんが、この時期、市内の菓子店でフル生産される。
水ようかんといえば本来なら夏場の味だが、輪島では伝統的な「寒の味覚」として知られ、湯上がりのサービスとしてだす宿もあり遠来の観光客にも好評。
水ようかんは、寒天・水飴・小豆を主原料に作るものだが、調合によって甘さや柔らかさが違い、各店によって独特の風味がある。(1個400又は450円〜)
《中浦屋 TEL 22-0131 他、市内各菓子店》
大歳の市(12月29日〜31日)
「しめ縄こうてくだ」。恒例の歳の市が開かれる。
観光客がいっぱいの朝市もこの日は市民が主役で、早朝から正月用品を買い求める主婦等がどっと繰り出す。品物としては、しめ縄・松飾り・正月のはな・ぶり・かずのこ・棒だらが並ぶ。