節分祭(2月3日)
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 各地で豆まき行事が行われるこの日、重蔵神社でも午後7時からの追儺祭に引き続き豆まきをして境内を埋めた子供たちを喜ばせる。

 また住吉神社でも午後3時から社殿で節分祭を行ない、年男が豆をまくと子供たちが競って豆を拾い、それぞれの健康を祈る。

《重蔵神社 TEL 22-0695 住吉神社 TEL 22-0656》












































 
小串祭り(2月6日)
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 大沢の静浦神社に今も伝えられる魔除け(人身御供)の神事がある。
 昔、この里に猿鬼が住み、毎年娘のお供えが強いられた村人は、氏神に助けを求め難を逃れた。

 その後2度と災難が起こらないようにと、毎年、女子の黒髪を思わせるぎんば草、髪飾りを思わせる串(竹串に餅・ごぼう・人参・山芋・干柿を刺した小串)を神前に供え、安泰を祈った。

 神事の後は、氏子が各2本づつ小串を家に持ち帰り、神棚に供えて魔除けとする。      

《帯壁一彦 宮司 TEL 22-5638》












































 
あえのこと(2月9日、12月5日)
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 田の神様をもてなし、今年の農耕の始まりを告げる「あえのこと」が奥能登の伝承農家で行われる。豊作を祈願する素朴な行事で、国の重要無形民俗文化財に指定(S.51.5.4 奥能登のあえのこととして指定)されている。

 裃姿に礼儀を正した主人が、田を守る苦労で失明したといわれる夫婦神を、ご馳走が用意された座敷で「どうぞ召し上がってください」と言ってもてなし、次いで風呂に案内する。この後11日朝に田んぼへ案内して「田打ち神事」を行ない、豊作を祈願する。

 12月5日は、春から収穫期まで見守ってくれた神様に感謝するもので自宅前の苗代田から迎え入れた目が不自由な神様を、ひとつひとつ説明しながらもてなし、2月9日まで家でゆっくりしてもらう。               《中谷省一 TEL 32-0814》












































 
ふきのとうお目見え(2月上旬)
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 朝市にふきのとうがぼつぼつならび始める時期。ほろ苦い味が喜ばれていて、さっと湯がいてから食べるか田楽にすると美味しい。

 昔から風邪よけになるといわれ、寒の内に食べる人もいる。 












































 
アサツキ(2月上旬)
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 アサツキは、ユリ科ねぎ属の球根性植物。辛味がやや強く、滋養強壮薬として用いる人もあり、アサツキがゆにして食べると体が暖まり、風邪にきくとも言われている。9月上旬に球根を植え、2月下旬から4月にかけて収穫する。海岸線を中心に自生のものもある。












































 
犬の子まき(2月15日)
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 曹洞宗等の寺院では、お釈迦様の亡くなったこの日、遺徳をしのぶ法要と共にねはん団子「犬の子」まきが行われる。(ただし各寺院によって若干、日が違い、曹洞宗本山の総持寺では3月10日に行う。)

 これは、釈迦の臨終に駈け付けた十二支の内、作りやすい「犬」や「鳥」などを米の粉で団子を作り、赤や青の彩色で目、鼻などを描いて仏前に供え法要した後、その団子
を山門からまく行事。

 河井町の蓮江寺でも、15日の正午頃に約2000個の団子がまかれ300人を超す市民が集まり競って拾う。

 この「犬の子」は、魔除けになるとして、小袋に納めてお守り代わりにする人も多い。       

《蓮江寺 TEL 22-0638》













































もっそう飯(2月16日)
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 昔、年貢の取り立てで苦しんでいた農民が、隠し田で収穫した米をひそかに集まり年に一度だけ腹いっぱい白い米を食べたのが始まりとされている。現在も久手川町で行われている。

 午前4時すぎに当番宅に炊事当番が集まり、7時すぎには「もっそう」とよばれる木枠を使って朱塗りの輪島塗の椀にご飯を盛る。みんなで食べるおかずは、大根・人参・胡麻の酢合え、ごぼうの南蛮合え、わらびの辛子合え、豆腐の小豆汁である。また、昔一杯8合のご飯を盛っていたが今ではそんなに食べられる人がいなくなり3合しか盛らなくなったが、それでも、ほとんどの人が食べれず折詰に詰めて家に持ちかえる。

    《本村=18軒 炊事=6軒 岡崎政雄 TEL 22-8557
     善之谷内=7軒 炊事=7軒 宮下昇一 TEL 22-3082》












































 
輪島冬まつり(2月中旬)
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 輪島冬まつり実行委員会主催で開かれるイベント。この期間中、輪島ならではの冬の味覚と、楽しい語らいを趣ある雪景色の中、心ゆくまで楽しめる他、各種談義に輪島塗大感謝市など市内あげての大イベント。

《輪島冬まつり実行委員会 TEL 22-7777》