[袖ヶ浜・光浦海岸]


 夏には多くの海水浴の人達で賑わう海岸線。袖ヶ浜を美しくする会の人たちにより、毎日掃除されているため綺麗な砂浜が続いている。
 また竜ヶ崎灯台の所から朝日が昇り、光浦の突端に夕日が沈む光景は絶景。












































 
[舳倉島]


 輪島港の北方約50kmに位置し、北東〜南西方向に伸びた長卵形の面積1.03km2、周囲4km、海抜12.4mの平坦な島。島全域が能登半島国定公園(その内北西側が特別区域)及び鳥獣保護区になっている。伝承によると、今から400数年前の永禄年間、羽咋の海に漂着した筑前国鐘ヶ崎の漁民13人が次第に北上し、元和3年(1617)に現在の光浦に住居を許され、舳倉島でも漁をするようになった。そして、慶安2年(1649)に藩から海士町の土地を拝領したという。
 その後季節的に島にわたるようになり、昭和に入って越冬する者も増えた。昭和32年に離島振興法が適用され、定期船の就航や各施設の整備が進み、現在では本土と変わらない暮らしが出来る。

定期船 輪島  ←→  舳倉島 大人1人 片道1900円(こども950円)
  AM9:00  →  AM10:30
  PM4:30  ←  PM3:00(3/1〜10/31)
  PM3:30  ←  PM2:00(11/1〜2/末日)
※居住者 夏期 280人程度 冬期130人程度
 民宿 つかさTEL 22-8713 つきTEL 22-8745
 (臨時休業が多い、要予約)
 バードウォッチング 鳥:290種類(4〜5月・9〜10月が最適)
 珍鳥の一例:カラフトムシクイ・八色鳥・コウライウグイス












































 
[七ツ島]


 輪島と舳倉島のちょうど中間付近に約5km四方に広がる小島群の総称でいずれも無人島。全域が国有地(過去南志見村所属)で北陸財務局が管理にあたり、能登半島国定公園の特別保護地域及び鳥獣保護区に指定されている。名称がつけられた主な島は七島で西側より御厨島、赤島、鳥帽子島、荒三子島、竜島、狩又島、大島とあり、その中でもっとも大きいのが大島(面積126,204平方メートル、周囲2.6km、標高62m)で、無人灯台がある。これらの島は野島にとって楽園であり、国の保護鳥のオオミズナギドリ等が多く生息している。しかし漁民にとっては岩場のワカメやエゴに対する被害が大きな問題になっている。
 最近は、大島などで人が持ち込んだ飼いうさぎが異常繁殖し、オオミズナギドリの繁殖や、植性におおきな影響を及ぼし問題になっている。
 入島は、漁船などをチャーターするしかないが、地元漁協では漁場保護の見地から一般の人の立ち入りには応じず、自然保護の見地から学術検査目的での立ち入りも限定している。











































 
[桶滝]=S.62.3.23 県指定名勝及び天然記念物

 大沢の海に注ぐ桶滝川の上流約1kmにある一大岩床がある。
 突き出た巨岩に河の水が激しく当たり、長い年月のうちに岩石面に出きた凹みをつくり、ついに3m余りの底のない桶状の穴となって、そこに河川が流れこんでいるもの。












































 
[男女(なめ)滝]=S.62.3.23 県指定名勝

 上大沢町と門前町を結ぶ県道沿いにある美しい滝。(向って右側を男滝、左側を女滝と呼び合わせてその名称となった。)2本の滝が一つに合わさって流れる様は仲の良い夫婦のよう。












































 
[垂水の滝]


 輪島市と珠洲市のちょうど境目にある滝。落差約15mの滝で1年を通して物凄く冷たく、また春には、滝の上流ではいろいろな雪割草が咲く。冬になるととても強い季節風に滝の水が吹き上げられ、滝でありながら水が落ちてこないという現象が起きる。












































 
[曽々木海岸]S.17.3.17 国指定名勝及び天然記念物

 岩倉山を中心に、垂水の滝から町野川までの陸から100mの扇状の範囲が名勝に指定されている。そのなかのシンボル的存在として「窓岩」がある。窓岩は、永い年月をかけて海が岩の真ん中に直径2mほどの穴をあけた自然の作った奇岩。曽々木のイベントの中心地でまた目印ともなっている。そのほか、冬の厳しい日本海の荒波をまともに受ける窓岩から東の方は男性的な荒々しい地形が続き、逆に西側は白崎が波を抑えるため砂浜で穏やかな海岸線が続いている。












































 
[西保海岸]


 西保地区周辺の海岸で、冬の日本海の荒波をまともに受けるため男性的な荒い地形で高さ80mほどの断崖絶壁が続く。また“ゾウゾウ鼻”や“千畳敷”などの大小の岩礁が見物である。そのほか、冬の強風から守るほか夏の西日を防いでくれる間垣、深縁が道を包むけやきトンネルなど数多くの見物がある。

 −参考−
  地権者数   15軒・17世帯
         総面積1.28ヘクタール
  枚  数   2,092枚
         (一般的に千枚田という田は国道下で830枚)
  千枚田レストハウス
  (小島商店 TEL 34-1242)













































[窓岩]


 曽々木海岸のシンボルで曽々木の目印として有名な窓岩。直径約20m位ある大きな一枚岩板が冬の荒波に打たれるうちにその真ん中に大きな穴(直径2m)があいた。それが窓のような感じなので「窓岩」と呼ばれる。また、窓岩は曽々木観光の中心となり、色々なイベントが目の前で広げられる。













































[千体地蔵]


 曽々木の岩倉山遊歩道の途中にある。流紋岩の柱状節理が異常に発達し、その先端が長年の風化により地蔵頭を造った。これに板状の粘質層が何枚も挟まって、帽子、よだれ掛け、台座の形状を成しそれがいくつもあって、あたかも、お地蔵様が郡れているように見える。













































[波の花]


 曽々木海岸と鴨ヶ浦が有名で、また能登の風物詩として知られる。波の花は、冬の寒いときに荒波にもまれ海水中に浮遊する植物性プランクトンの粘液が石鹸状の白い泡を造成して出来るといわれている。最初は白くとても美しいのだが時間が経つと黄色く汚い色になる。また、服などに付くと黄色いしみになり取れなくなり、また、海の水と同じなので鉄などに付くと瞬く間に錆びさせてしまう。

   見頃・11月下旬〜2月下旬の寒く海の荒れている日。

―参考―

 平成9年から12月〜3月の間、日本気象協会北陸センターから波の花発生予報がだされている。

問い合わせ先  商工観光課 TEL 23-1146















































[間垣]


 奥能登各地に点在しているもので輪島市では西保地区の間垣が有名。

 間垣というのは、高さ5m位の苦竹を隙間なく並べた垣根で、冬の冷たい強烈な季節風から家屋を守り、また、夏の暑い西日をさえぎるなどの効果がある。この間垣の修復が11月頃行われる。しかし最近では苦竹の確保や労働力の関係で維持が難しくなり木の板やブロックに変える人が出始めている。













































[千枚田]


 国道249号線沿い、曽々木と輪島のちょうど中間辺り、白米町にある田で幾何学模様を描きながら海岸まで続いている。千枚田の名前の由来は、「蓑(みの)の下、耕し残る、田二枚」と唄われるほど小さな田が多く、「狭い田」がなまり「千枚田」という説と、名前のとおり、千枚以上あるからという二説がある。実際の田の数は2,092枚である。

また、この絶景を多くの人に見てもらおうと千枚田ポケットパークを建設(平成2年4月完成)、平成5年4月22日に道の駅にも登録されている。そこには千枚田レストハウスがあり特産品(海産物中心)の販売や地元のおばちゃん達が交替で民芸品の販売などをしている。










































[岩倉山遊歩道]


 国道より岩倉寺までの約2.8kmで、途中千体地蔵やめずらし植物があるので自然観察に訪れる人が多くいる。地元の人達によりいつも草刈りなどがされているため歩きやすい。













































[鴨ヶ浦遊歩道]


 鴨ヶ浦を一周する200m程の短いコース。海蝕作用で出来た白っぽい岩が広がり、「猫地獄」、「象の鼻」、「大蛇の背」などユーモアな名前が付いた岩がたくさんある。夏や秋は釣り、冬は波の花と1年を通じ多くの人で賑わう。













































[西保自然遊歩道]


 輪島エコロジーキャンプ場のそばにあり、約1.9kmのコース。海岸近くの約50m程の高さの所にある展望台や、西保海岸の特徴である断崖絶壁などを散策する。













































[荒磯自然遊歩道]


 日本海の荒波が作りだした自然を探勝するコースで、岩のトンネルをくぐったり、波打ち際の岩を渡り歩いたりとバラエティーに飛んだ海岸美が楽しめる。約5.5kmのコースで2時間くらいかかる。荒天の日や波の荒い日などは通行禁止である。













































[小鵜入自然遊歩道]


 足のすくむような断崖絶壁に道が曲がりくねりながら小池から小鵜入の海岸まで約1.5kmつづく遊歩道。













































[ミズバショウ]


 サトイモ科の多年草で湿原に群生し、鮮やかで大きな緑の円形の葉の影に真っ白で清楚な花をひっそりと咲かす。


 輪島市では、下黒川町の三蛇山(標高327m)の山頂近く“天池”の湿地帯2,300平方メートルに約4,000株が群生している。輪島市の花であるミズバショウはS52.5.21に市の天然記念物に指定されている。


 ミズバショウは4月の20日過ぎから咲きはじめ5月20ころまでの約1ヶ月、中でもゴールデンウィークのころが満開になりいちばんの見頃で、多くのカメラマンが訪れる。












































[白崎]


 曽々木と名舟のちょうど中間辺りの海に飛び出た入江。伝説では、昔、柳田村に住んでいた雌の白い大蛇が死ぬ前に一目海を見たいといって旅立ち、途中、色々な民話を作りながらやっとの思いで海に辿り着き、力尽きて今の白崎になったという。また、白崎の先には大きな洞窟があり「義経の舟隠し」と呼ばれている。その穴は柳田村につながっているといわれている。













































[福ヶ穴]


 曽々木の波の花遊歩道の入り口にある洞窟で、昔は修行僧の霊穴であった。その穴の78m奥には不動尊が鎮座する。この不動尊にお参りすると男は福女、女は福男に出会えるといわれている。













































[穴(こもりあな)]


 大沢町の山奥、桶滝よりも2kmくらい上流のところにある洞窟で、昔、平家の落ち武者がそこを住みかにしていたといわれる。それにまつわりこの穴には「椀貸し伝説」が残されている。

 ある時米のとぎじるを川に流してしまった落人が大沢の村の人に見つかってしまった。しかしやさしい村の人達が親切に世話をしてくれたため打ち解けていった。そのうちに落人の人達はお椀をつくってそれを村の人に貸すようになった。だがある時一人の人がそのお椀を返さなかったためもうお椀を貸してくれなくなった。そのうち落人にそのお椀を返そうと洞窟へ行ったが落人の姿はなく代わりに右手に剣、左手には珠を持って座っている古びた仏像があった。
 そんな伝説である。













































[波の花遊歩道]


 その昔、海蔵寺八代住職、麒山和尚が作った道で、「能登の親不知」とか「ひろぎの嶮」と言われた曽々木、真浦間の難所であったところ。曽々木トンネル横から、垂水の滝までで約400mある。夏には多くの人が訪れ、賑わいを見せるが、冬は波の花が乱舞し絶景ではあるが、波の大きな日は危険なので歩かないほうがよい。

 御陣乗太鼓の伝承は地元に生まれたものにしか資格がなく、また、地元の人は子供達は週2回、大人は毎晩太鼓の練習をしている。

 以前は7月31日〜8月1日の名舟大祭の時のみ叩かれたが、今は観光用として曽々木の体験実習館や文化会館で実演が行われている。













































[御神事太鼓]


 またの名を大宮太鼓ともいうこの太鼓の起源は定かではない。住吉神社の振古より伝えられている神楽太鼓である。天狗、般若、神官などのお面を付け一つの太鼓を叩くもので、毎年1月5日に住吉神社で神楽はじめという神事が行なわれ、その時に御神事太鼓も打ちはじめをする。また、8月24日の輪島大祭で神輿渡御の御神事の時にも先駆を勤め打ち鳴らされる。













































[八世太鼓]


 5月11日の「麒山祭」の時に叩かれる太鼓で、昭和40年頃北陸鉄道の営業所長だった本谷金蔵さんを中心に「200余年前、能登の親不知といわれた断崖絶壁が切り開かれた祝いに叩いた太鼓を再現しよう」とお年寄りに話を聞き八世太鼓を生み出した。「ポルトガル人」、「大天狗(てんぐ)」、「小天狗」、「農民」、「漁民」、「麒山和尚」の6面、6人で叩く。福が穴で叩くその太鼓の音はまさにダイナマイトのように大地と心を震わせる。













































[朝市]


 輪島といえば朝市というほど、今では輪島の顔となっている。起源は1千年前住吉神社の境内で開かれていた物々交換が始まりとされている。

 毎朝7時頃より店が並びはじめ、8時頃には並び揃い、地元の主婦や板前、観光客の人達がたくさん押し寄せる。いちばん賑わうのは10時から11時くらい、12時頃に朝市はおわる。そういった感じで毎日開かれる朝市だが毎月10日と25日は休みのため、それを知らずに訪れる観光客も多く、休みということでがっかりする人も多い。しかし朝市はどんなに荒天の日でもめったに休むことがないので休みの日さえ気を付ければ安心。

 朝市のおばちゃん達には特徴があり、お土産、民芸品類は朝市に近い河井町周辺の人が多く、野菜などはちょっと離れた大屋地区や大野地区の人が多い。海産物、海産加工品は海士町、生物は輪島崎町と地区の人達の特色がよく出ている。

-参 考-
お 休 み   毎月10日と25日 正月三賀日
朝市組合会員数 385人
常時出店者数  約200〜250人(平成10年4月現在)
        会員業種別はP  参照
朝市組合事務局 住所 輪島市朝市通り おおつか2階 TEL22-7653













































[クマガイソウ]


 前弘道さん宅(輪島市上山町元雑座3-7 TEL 36-2216)は県内有数のクマガイソウの群生地で約900株が咲き競う。

 クマガイソウとは鎌倉時代の武将、熊谷直美(くまがいみちざね)の背負っていた母衣(ほろ)に似ていることから名前がついたとされ、大きなふきの葉のような葉の上に、紅紫の可愛い花を咲かせる。5月の初めから咲き始めて5月の終り頃までみられる。見頃は15日〜20日位の中旬頃。













































[岩倉清水]


 曽々木春日神社近くに岩倉山から湧き出る天然水があり、「日本一うまい水」と地元の人の自慢の一つ。岩倉清水の名もありよく近郷近在の人が水を汲みにくる。昭和62年にアテ材を使い給水所を覆い使いやすいようにして「曽々木名水」の看板を設置するなどの整備をした。

 看板には「水の権威、故 戸田正三博士(初代金大学長)が世界の三本指に入る名吸水と賞賛した。」と書かれている。

 夏冷たく冬暖かい地下水は豆腐作りに最適で、また豆腐は水で味が決まることから南時国の日月(じつげつ)豆腐がこの岩倉清水を使っている。この豆腐は、非常に評判で地元のほか柳田村や内浦町のスーパーにも卸し、輪島の朝市でも人気を呼んでいる。













































[ 稲屋 とうやの水]


 国道249号線沿い大屋にあるこの「稲屋の水」は水質が良く、水量も豊富なため多くの人が汲みに来る。古くは地元の人たちの生活用水であったが、くせのないまろやかな味ということで数年前から輪島の造酒屋の谷川酒造が冬の仕込み水に使用し酒を造っている。













































[御陣乗太鼓]


 昭和38年7月3日に県指定無形文化財に指定されている。

 名舟町に古くから伝わる太鼓で、天正5年(1577年)、上杉謙信の能登攻略のとき、古老の一計で、奇妙な面(翁面、デカ面、夜叉面、ダルマ面、男幽霊、女幽霊の6面)をつけ、陣太鼓を打鳴らし上杉軍に奇襲をかけ敗走させたのが始まりといわれる。御陣乗太鼓の伝承は地元に生まれたものにしか資格がなく、また、地元の人は子供達は週2回、大人は毎晩太鼓の練習をしている。

 以前は7月31日〜8月1日の名舟大祭の時のみ叩かれたが、今は観光用として曽々木の体験実習館や文化会館で実演が行われている。













































[夕市]


 鳳至町の住吉神社の境内で開かれる市で、夕方3時頃より日没頃まで開かれる。朝市で見かけた顔ばかりだが、観光化が進んだ朝市に比べ、こちらは市民の台所といった感じ。店は少ないものの夕飯のおかずを買いにたくさんの主婦の人達が訪れる。

−参考−
 お休み 毎月10日と25日 正月三賀日